Architect and creator コラム「快適住宅のすゝめ」

主婦の生命線である水廻りのリフォームの重要性


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家事時間を減らすには水廻りの動線設計がカギ

オイシックス、カルビー、カジタクの3社による「忙しい主婦の家事事情」についての調査では、主婦の一日の平均家事の時間は約3時間になるそうです。実際に家事をする中で、「もう少し家が機能的であれば」など感じる瞬間は主婦の方であれば一度はご経験があるでしょう。特に料理をするキッチン、洗濯をする水廻りはよく使っていますよね。ここの動線を考えたリフォームを行うことで、格段に家事がはかどるようになります。

主婦は1週間のうちほぼ1日分の時間を家事に費やしている

主婦は1週間のうちほぼ1日分の時間を家事に費やしている

「忙しい主婦の家事事情」で一日の平均家事時間は約3時間とご紹介しましたが、正確には175分です。これを単純に計算すると1週間で1,225分となり、実にほぼ丸1日分の時間を家事に費やしていることになります。

厚生労働省が2017年6月27日に発表した「国民生活基礎調査の概況」によると、共働き世帯の数は1,129万世帯となっています。しかもこれは子どもがいる世帯のみの数字であり、子どもがいない世帯も含めれば、この数はさらに多くなると考えられます。この結果を鑑みたうえで改めて冒頭の調査結果を見ると、主婦の方は寝ている時を除き、家にいる時間のほとんどを家事に費やしているといえます。

家事にかかる時間を減らすにはいくつかの方法が考えられます。家事を主婦にだけ押し付けるのではなく、家族で分担することももちろん重要ですが、それ以外の方法として家の動線の見直しが挙げられます。台所仕事、掃除、洗濯など日常的に行われる家事の多くは家の動線を見直すだけでも、大幅に時間を減らすことが可能です。

家事がはかどる家は水廻りがポイント!

家事がはかどる家は水廻りがポイント!

冒頭の調査によると、最も時間のかかる家事は「料理」で61%、次いで「掃除」が19%、「買い物」11%、「洗濯」8%と続いています。掃除の中には部屋の掃除はもちろん、浴室やトイレといった水廻りも含まれるため、これも含めれば家事のほとんどは水廻りでの作業ということになります。つまり動線の中でも、水廻りを中心に見直すことが、家事にかかる時間を減らすポイントです。

ここで注意すべきは、家事動線と生活動線を分けて考えることです。家事のかかる時間を減らすことはもちろん重要ですが、家事動線ばかりを意識してしまうと、生活動線が悪くなりかえって暮らしにくい家になってしまう場合があります。

特に家族がいっせいに動き出す朝に寝室から食卓、そしてトイレ、洗面所へ続く生活動線と台所から洗濯機、そしてベランダといった家事動線を交差しないように設計しなくてはなりません。生活動線と家事動線をしっかりと住み分け、水廻りの動線をできるだけ短くすることが、効率的な家事につながります。

動線を変えることで変わる「暮らしの質」

例えば新たな家族が増えた、お子様が大きくなったなど、それまでと生活環境が大きく変わるときはリフォームの良いタイミングでもあり、暮らしの質を変えるチャンスでもあります。

しかしその際に単に部屋数を増やす、リビングを広く取るといったことだけでは、快適な住まいは実現しません。家事動線を見直し、少しでも家事の負担を減らすことができれば、家族がそろってくつろぐ時間が増えます。一緒に過ごせる時間ができ、笑顔が増えることこそが本当の意味での快適な住まいのひとつの形であり、リフォームの際には、そうした動線設計を念頭に行うことをおすすめします。