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スタッフブログ

■2019/08/13

7/23開催 クマモト市民大学C.school(第8回)が開催されました!

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私たちロジックが行う公開型社員研修「C.School」。

第8回のゲストプレゼンターは上通のオモケンパークで話題となっている面木健(たけし)さんと、世界を旅する建築資材屋さんの堀部朝広さんでした。

今回お伝えするのは、面木さんの講演内容についてです。

 

熊本地震の影響で、オモキビルは解体されて…

2019年6月、熊本県熊本市の中心地・上通りと呼ばれる街の中に「オモケンパーク」という広場がオープンしました。メディアなどでも多数取り上げられ、熊本で今大きな話題になっています。

オモケンパークができた場所にはかつて、「オモキビル」というテナントビルがありました。このビルは、面木さんがお祖父様の代から引き継がれたもの。大正から昭和初期にかけての「面木漆工場」、戦後の「おしゃれ靴の専門店オモキ屋」、そしてテナントビル「OMOKIビル」として、約100年上通りを見守ってきた建物です。

2016年 熊本地震が発生。オモキビルも大きなダメージを受け、止むを得ず解体することに。更地となった土地は、建物があった時以上に固定資産税がかかります。また、テナントビルの再建には2億円近い借金が必要でした。そんな中、面木さんは「果たしてこの人口減少の時代に、新たなテナントビルが必要だろうか?」と考えます。

 

フェーズが変われば価値観も変わる

日本の人口は、歴史上初めて下り坂の局面にあります。人口が増える時代、物は作れば作るだけ売れました。でもこれからは物を減らしていく時代です。
「『減る』というのは一見ネガティブだけれど、人が減る分空間は増える。それは豊かなことだ。」と面木さんは仰ります。

オモキビルが無くなったゼロベースの空間。新たに建物を建てるより、人々が憩い、多様性、寛容性、精神的豊かさを感じられる場所にする。熊本の魅力を伝え、この街に来て良かったと思える新しい広場を作る。このような想いから、オモケンパークプロジェクトが生まれたのだそうです。

 

社会実験を経てわかったこと

オモケンパークの個性は「街中×グランドレベル×マイパブリック」だと面木さんは仰います。街並みの中に突如現れる豊かな空間。通りと敷地の間に段差はなく、境界が曖昧になっています。面白いのは、開放された「私有地」であること。そのため、公的な場に課されるルールさえ超えてフラットにできる可能性を持っているのです。

面木さんは広場となったオモキビル跡地を使って、様々な社会実験を行いました。有名なのは、「0円ハウス」の活動で知られている坂口恭平さんと企画した「モバイルハウス計画in上通り」。モバイルハウスとは、車輪がついた土地に定着しない家を指します。これをオモキビル跡地に2つ作り、植樹し、民営の公園として街に解放しました。
また、坂口さんと解剖学者の養老孟司さんのトークイベントを開催するとさらにこの場所は注目を集め、「イベントで使わせて欲しい」という依頼も来るように。

このような社会実験の末、建物を建てなくてもワクワクする「場」は作れるということを面木さんは確信されたそうです。

 

上通りの縁側「オモケンパーク」

そしていよいよ、オモケンパークプロジェクトが本格始動。
建てる上での条件は、テナントビルを建てるよりもダウンサイジング且つコストダウンすること。地元の材料を使うこと。熊本の自然を感じられること。テナント貸しはせず、自分たちで運営すること。熊本のシンボルである「地下水」を汲み上げる井戸を中心とした、売り手・買い手ではなく「市民」として活用できる場所であることでした。

建築ボリュームが少ないため、大手のゼネコンなどへの依頼は断られてしまったそうですが、設計の矢橋先生をはじめとしたご友人やお知り合いの協力で、ついにオモケンパークが完成。
建物には、製材に不向きな材料を張り合わせた「CLTパネル」を建材として使用し、CLTのポテンシャルを試すそうです。

敷地内に余白をたっぷりと設け、植樹し、更地になった際に露出した井戸も広場のモニュメントとして復旧させました。建物のスリットを抜け、上通に光が差し込みます。奥にはベンチを置き、公園のような空間に。都市空間である上通りから延長した「上通りの縁側」のような空間が実現しました。

建物についてはこちらのメディアでもご紹介しています。合わせて是非ご覧下さい。
萌える建築/オモケンパーク/Logic Zine

 

Work In Life

“Work Life Balance”という言葉がありますが、面木さんにとっては“Work in Life”。
仕事と人生のバランスを取っているのではなく、生き方の中に働き方がある。自分のやれることを自分なりのスタイルで取り組もうと、プロジェクトを通し改めて思われたそうです。

熊本の上通りから、日本の将来や世界の未来までが変わっていくような、ワクワクする講演でした。

面木さん、ありがとうございました!

次回C.school第9回 出演者は・・・
●椿原ばっきーさん / PRディレクター、熊本クラフトコーラ 発起人
●田村祐一さん / 銭湯の革命家

こちらも面白い回になりそうです。
9/24(火)19:00から、予定を空けておいて下さいね!

多彩な講師陣と私たちロジックメンバーと一緒に、あなたも「働くを楽しむ」についてともに学んでみませんか。

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